みなさんの「のび太」のイメージはどんな人でしょうか。困った時にすぐドラえもんにたよる国民的なダメ人間キャラクターとして親しまれているのではないでしょうか。
しかし、そのイメージが、にわかにネット上で覆され「優秀」だと見なおされているのです。
2ちゃんねるまとめブログ『VIPPERな俺』に紹介されたスレッドで、藤子・F・不二夫さんのマンガ『ドラえもん』の主人公・野比のび太について議論が行われていました。いじめられっ子でテストは0点ばかり、駄目人間の典型のようなのび太だが、実は最近ではそういったイメージはあやまりではないか、というのが議論の主題でした。
◆ 意外な特技「射撃」
勉強はからきしののび太ですが、実は彼には三つの特技があるのです。それは「昼寝・あやとり・射撃」です。原作のエピソードのいくつかや映画版では、実際に射撃の腕前を活かしてピンチを乗り切ったりしています。これは彼が「自分のすきなこと」に夢中になって取り組んでいた結果、自然と手に入れたスキルのようです。「すきなこと」に夢中になった結果スキルを身につけることは、昨今言われるところのひとつの「人間力」なのかもしれないのです。
◆のび太はアルファギーク
アルファブロガーでプログラマの小飼弾氏は、著書『弾言』の中でのび太をポジティブに評価しています。既成の価値観にとらわれないため、学校の勉強などは不得意だが、好きなことにはいくらでも没頭できる性格が、「アルファギーク」に近いと言うのです。ご説明いたしますと、「アルファギーク」は、シリコンバレーのITベンチャー企業で新技術を開発するような技術者を指します。そういえばマンガ版『ドラえもん』第一話によると、のび太は新卒でどこにも就職できないので起業する、という人生を送ることになっていたらしいです。
「非モテ」というのも実は否定的な属性ではなく、のび太のように既成の価値観にとらわれない自由な生き方に向いている人種なのかもしれません。しずかちゃんの好意に気付かずに好きなことに没頭しているところなんてまさに「非モテ」なのではないでしょうか。
(小山内)
(参考リンク)
VIPPERな俺 : 野比のび太は本当に出来ない奴なのか?
■あなたにオススメの記事!